危篤・死亡の連絡は電話でかまいません。通常の挨拶は省いて、深夜・早朝であれば、時間についての失礼を詫びた上で、故人との関係を述べてから亡くなったことを伝えます。近親者から順に連絡しますが、葬儀日程が決まってから連絡することも場合によって必要となる配慮です。
一般的に喪主が行う挨拶のタイミングとしては、通夜ならば焼香のあと、僧侶が退席してからです。遺族を代表して弔問客に『通夜に参列してもらったお礼』『死去の報告』『生前の厚誼への感謝』を手短に言葉にします。告別式後には、最後の対面と出棺が行われます。
出棺前には喪主が会葬者にお礼を述べるのが一般的ですが、それとは別に、喪主ではない配偶者が一言だけ参列者にお礼を述べたり、故人に言葉をかけることのできる年長の孫がいれば、短く故人との思い出を語ることも考えられるようで、いわゆる自由葬での流れになります。
ですが、一般的には喪主が出棺の見送りをしてくれる会葬者にお礼を述べます。内容は、自分と故人との関係、会葬のお礼、生前の感謝への思いですが、中でも、今後の遺族への支援のお願いの言葉も続けて組み込むのがよいでしょう。
終わりには遺族は会葬者に深く一礼します。