葬儀の挨拶は、喪主のみならず、会葬者(一般弔問客)から悔やみの言葉をいただくのなら、遺族(親戚)もそれなりの言葉で挨拶をしましょう。言葉に詰まるようならば、深く一礼するだけでも十分に気持ちが通じるでしょう。
通夜の終了後、出棺前に喪主は会葬者に対して挨拶を行います。ある程度揃うタイミングとなる開式前に行うケースもあります。一般的に葬儀社による原稿が用意されているため、わざわざ言葉を考えることはありません。失礼にあたるイメージですが、慌ただしく、精神的にもツラい時ですから、失礼にはあたりません。
堅苦しくない言葉で、感謝の意を示し、葬儀や告別式の告知、通夜ぶるまいの案内も伝えます。言葉の話になりますが、忌み言葉には注意が必要です。弔事では苦しみを連想させる言葉、生々しい表現、繰り返す言葉は言い換えましょう。
たびたび、重ね重ねは使わず、死ぬという言葉も逝去と言い換えましょう。会葬者も、急な死で残念とは言わず、突然の不幸で、という言い回しにしましょう。また、僧侶に対してもご足労の言葉が必要になりますし、お礼も添えます。業者へは告別式から火葬などまで、すべてが滞りなく終わって、改めてお礼を行うようにしましょう。